古くて正しき地酒!!個性のかたまり「自然淘汰」!!

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おはようございます。
奈良市新大宮の“農と発酵Zen”です。
今日は雨模様ですね。
そろそろ梅雨入りでしょうか。
お越しいただけるお客様、
足元に注意してお越しください♪
本日も張り切って営業します。
さて今朝の投稿は、
“自然淘汰 2021春”のご案内です。
このお酒ご存知、
“花巴”を醸す美吉野醸造様のお酒です。
“自然淘汰”という厳つい商品名とは裏腹に
ワインのような優雅なエチケット。
通常のお酒とは随分違った感じですよね。
具体的には純米酒だとか山田錦だとか
そういった情報が一切載ってません。
実にシンプルで潔いです。
これ全て、
美吉野醸造様の意図なんですね。
私が思うところ…
“最近の日本酒”って
行き着くところまでいってる感があって、
だいたいラベルを読み解けば
そのお酒の味わいが想像できちゃう
ものが多いんです。
ある意味、分かり易いすいですが
それでは面白くないですよね。
ワクワクしないです。
しかも単一的な味わいのものばかり。
中にはそうじゃないものもありますが…。
どのお酒も言ってみれば
“金太郎飴の如く、
どこを切っても同じ顔(同じ味)!”
まるで個性が無い!
そんなんじゃ、面白くないですよね。
技術者の自己満足の賜物です(・・;)
しかし、このお酒
“自然淘汰”は違います!
個性の塊ですww
奈良県吉野町六田の気候、風土、水、
お米、野生酵母や微生物の助けを得ながら
つくり出されたお酒なのです。
もちろん現代の醸造学の最先端知識を
しっかり把握した上でのお酒造りです。
過保護な環境下
(協会酵母と巧みな温度管理)で
検測数値だけを見て行われる酒造り…
(まるで試験管の中で“純粋培養”されて
造られてる酒造り)ではなく、
極力、人工的介入を避け、
お酒と対話しながら
(微生物の生存競争を見守り見極め)、
タフで力強いお酒を造ったものです。
出来上がって試飲するまで
どんなお酒になるかわかりません。
2021とは2021BY(2021酒造年度)のこと。
春に仕上げられたお酒です。
写真の最後に載せさせていただいた
“吉野杉製木桶”で仕込まれたものです。
先日届いたものを
早速テイスティングしましたが、
ちょっとまだ飲むには早い感じ。
これはこれで美味しいのですが
まだ荒々しさが残ってます。
お酒の味わいのカドが取れていくのを
待つ、その経過も愉しむ。こういうのが
なかなか面白くて仕方ないです。
足腰の強いお酒でないと
時間経過しても美味しくなりません。
自然淘汰の賜物です。
『古くて正しきものは常に新しい!』
そんな言葉を思い出させてくれます。
ある意味、“これからの日本酒の
ひとつのカタチだ”とも思います。
このお酒を通して
“奈良県吉野”を感じていただき、
吉野に想いをはせていただき
ぜひ行ってみたい!と感じていただければ
地酒としてのこのお酒の役目を
果たせているのではと思います。
これぞ美野の地酒!
奈良県の地酒!
ぜひ味わいにお越しください。